いちご栽培の一年をご紹介
いちごの栽培期間は15か月と言われています。「1年って12か月だよね…?」と思われる方にいちご栽培を紹介します。
4~8月
育苗ハウスでいちご苗を育成します。プランターに植えた親苗から伸びたランナーを土入れポットに受けて子苗(太郎苗)として増やしていきます。子苗から伸びたランナーをまたポットに受けて次郎苗・三郎苗とどんどん増殖します。「いちご作りは苗作り」「苗づくりが7割」とも言われており、いちごは苗の良し悪しで収量に大きく影響するため、丁寧な管理を行います。特に8月は暑さにより病気にかかりやすい時期でもあるので、病気の発生には細心の注意を払います。
7~8月
苗づくりと並行して、栽培ハウスでは畝づくりが進みます。堆肥を混ぜ込んだ土を高く盛り上げて畝を形成。体力のいる作業ですが暑さに負けず頑張ります。畝が完成したら、ビニールを張って太陽光土壌消毒を1か月ほど行います。太陽の力で土中の病原菌や害虫を減らし、苗が元気に育つ環境を整えます。これも美味しいいちごを作るために欠かせない準備です。
9~10月
苗が順調に育ったら、いよいよ栽培ハウスへの植え付けが始まります。どらちゃん農園は土耕栽培のため、腰に負担のかかる大変な作業ですが、川島町の肥沃な土があっての美味しいいちご。スタッフで協力しながら進めます。苗を植えるタイミングでその後の生育・収量が大きく左右されるため、この時期はとても忙しくなります。
10~11月
植え付けた苗を守るため、畝にマルチシートを敷きます。マルチシートを引くことで雑草の発生を抑え、土壌の温度や湿度を安定して保つことができます。その後、いちご苗を1本1本丁寧にマルチに穴を開けて取り出します。腰に負担がかかり根気のいる作業ですが、スタッフみんなで和気あいあいと作業するので、あっという間に時間が過ぎていきます。
11~12月
いちご苗の健康状態を保つため、苗の脇芽や不要な葉を取り除きます。この作業を行うことで、いちごの実に十分な栄養を送ることができ、甘く大きな実が育つようになります。寒さが深まってくる時期ですが、ハウスの中はとても暖かいので快適に作業ができます。このひと手間が、甘く大きないちごを育てるために大切な作業です。
12~5月
いよいよ収穫の時期です。収穫期を迎えたいちごは、一番美味しい完熟のタイミングで収穫してパック詰めを行います。完熟いちごなので丁寧に扱い、早朝からできるだけ午前中にはパック詰めが終わるようみんなで協力してがんばります。パック詰めしたいちごは、ネット販売でご注文いただいたお客様へ宅配で送ることも多いです。
5~6月
いちごの収穫時期が終わると、栽培ハウスの片付けを行います。かっきりと呼ばれる、いちご苗を鎌で刈る作業や、残渣を田畑に戻します。畝はトラクターで耕耘します。いちご栽培の1年はここで終了し、また新しい15か月のサイクルが始まります。

